韓国ドラマ「王になった男」の感想。バランスがとれた歴史ドラマの秀作。

映画版の「王になった男」がよかったので、ドラマ版も観てみた。全24回。

光海君の影武者となった男の物語なのは同じ。しかし、ストーリーは映画版とはかなり違っていて、いろんな物語が盛り込まれている。

宮廷の権力争い、王妃とのロマンス、家族ドラマ、王の苦悩が描かれるが、これらのバランスが非常によい。それぞれにくどいところがなく、次々にストーリーが展開するのでテンポがよく、途中に中だるみすることがない。メリハリがあるので引き込まれる。これが一番よいところ。

王様のヨ・ジングは、一人二役で演技の幅を見せてくれる。都承旨のキム・サンギョンも大活躍。冬のソナタでキム次長役だったクォン・ヘヒョは、憎らしい政敵役で違った面を見せている。

韓国の歴史ドラマは、史実を追う大河ドラマ、権力抗争もの、人間ドラマ、ホームドラマなどに分けられるが、この「王になった男」のようにバランスをとった秀作は、なかなか見ることはできない。おすすめの韓国歴史ドラマだ。

王になった男
テレビ東京
2020年10月13日-11月13日 月曜-金曜08:15-09:11