NHKドラマ、スーパープレミアム 「悪魔が来りて笛を吹く」感想

横溝正史原作でNHK製作のドラマ「悪魔が来たりて笛を吹く」。金田一耕助は吉岡秀隆。

銀座の天銀堂で起きた毒殺事件の容疑者の旧華族の主人が自殺を遂げた。その無実を信じる娘から金田一耕助は捜査依頼を受ける。邸宅で行われた奇妙な占いに立ち会うが、その夜、元伯爵が殺される。捜査を始めると、旧華族内の不気味な人間関係が浮かんできて、連続して惨劇が起きる。

邸内でのレトロな映像は、このNHKのシリーズの特徴。それから舞台劇を思わせる演出。とても雰囲気のよいドラマだ。

密室殺人などの謎解きミステリーの要素もあるが、寧ろややこしい人間関係の解読に主眼を置いている。そのため、最後の一同を集めての金田一耕助の謎解きの時間がかなり長い。横溝正史の作品は、人間関係、家族関係が入りくんでいるものが多いが、この作品はとくに複雑。

吉岡秀隆の金田一耕助は、石坂浩二や古谷一行に似ている。

NHKBSプレミアム
スーパープレミアム 「悪魔が来りて笛を吹く」
2019年10月6日 13:30-15:30(再放送)
(初回2018年7月28日)