奥山月仁著「“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術」感想書評

どんな本か?ファンダメンタルズの総合解説本。

株の投資法は大きく分けて業績データなどを基にするファンダメンタルズと、チャートを基にするテクニカルがある。この本はファンダメンタルズの本。それもかなり網羅的でわかりやすく書いてある。

どんな手法か?ピーター・リンチの投資法。

ピーター・リンチの投資法を実践していると書いてある。ファンダメンタルズのデータから総合的な判断を基に売買を行う投資法。

割安成長株を見つける、自分の知っていることを生かす、会社四季報の利用する、株価変動の原理をおさえる、自分の感情の弱点を克服するなど。

いろんな角度から自分の判断を強化する。できるだけ抜かりなく。そうすることで確率を上げていく。

よい本なの?すばらしい良書。ただし、ハイレベル

無駄なところがない。この本に書いてあることを実践すれば、かなりの確率で勝てるだろう。大げさに言えばファンダメンタルズの必勝本だ。

ただ、これを実践するのはかなり難しいと思う。

先ずは、実用的な経済と株の知識は必須。それを基に現在のデータを頭に入れて総合的に分析して、的確な売買の判断することが必要。

かなりの経験者でないと容易ではないと思う。相当にハイレベルな技量が要求される。

中身がつまった本なので、常に手もとに置いて、折にふれて読み返すバイブル的な本としての価値は大きいと思う。大変な良書。