「日本カセットテープ大全」書評感想。昭和のラジカセの相棒図鑑。

このところ昔のラジカセの人気復活のニュースをよく聞く。古いカセットテープでも高値で取引されているとか。

この本は、懐かしのカセットテープについての歴史をまとめたもの。図鑑的な部分もあるし、当時のカセット音楽文化についてまとめば記事もある。

ざっとカタログを見ると、メタル、クロム、ハイポジなどにまじって、見慣れたノーマルテープがいくつもある。マクセル、ソニー、TDKなどのメーカーのロゴも懐かしい。

エアチェックの必需品だったFMレコパルなどの雑誌の紹介、自作ラベルのためのインデックス、メンテナンス綿棒などについての記事。マニア向けのヘッド消磁器も。

懐かしさとともにページをめくってしまう。当時の大衆音楽文化の記録としても貴重だと思う。2015年初版発行。