映画「オデッサ・ファイル」(1974)の感想。元ナチ親衛隊の秘密組織。

フレデリック・フォーサイス原作のスパイ映画。

時代は1960年代の初め。主人公のフリーのジャーナリストは、自殺したユダヤ人老人の日記から、元ナチ親衛隊の秘密組織「オデッサ」の存在を知る。ユダヤ人過激派グループと知り合い、その助けを借りて組織に潜入する。その過程で現代社会の各層に入り込んでいる元親衛隊のリストである「オデッサ・ファイル」の存在を知る。

元ナチ親衛隊の地下組織にからむスパイものなので、ぞくぞくする設定だ。中東戦争を連想させるイスラエル軍の映像から始まり、壮大な物語を予想させる冒頭からすると、後半はやや尻すぼみの感じがする。最後にアッと言うシーンはあるが、やや小ぶり。大きな仕掛けが最後になかったのが残念。

面白いには面白いが、決め手不足を感じさせるスパイ映画。