英雄たちの選択「戦国最大の山岳戦・三増峠の戦い〜北条氏康VS.武田信玄〜」の感想

NHKBSの「英雄たちの選択」で「三増峠の戦い」が取り上げられた。

歴史番組で武田と北条の戦いが取り上げられたことはほとんどない。武田対上杉の川中島、上杉の小田原攻めはよく見るが、信玄と氏康の戦いとなると記憶にない。それくらいレアな合戦が放送された。

三増峠の戦いは、1569年に武田信玄と北条氏康のあいだで行われた。この時代は、まだ織田信長が頭角を現す前で、武田信玄、上杉謙信、北条氏康、今川義元の勢力が拮抗して、お互いに張り合っていた時代。

小田原に侵攻した2万の武田軍が撤退する際に三増峠を通り、そこに北条軍が待ち構える。小田原城からの本隊と挟み撃ちする計画で、信玄は絶体絶命のピンチに陥る。その後、なぜか北条軍は絶好のチャンスを自ら手放してしまう。

資料があまり残っていないそうだが、戦略的にも面白く、番組としてはなかなか楽しめる内容だった。戦国合戦というと、信長以後のものが主流となっているので、この辺の時代のものも見てみたいものだ。

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英雄たちの選択
「戦国最大の山岳戦・三増峠の戦い〜北条氏康VS.武田信玄〜」
2021年7月14日20:00-21:00