水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」書評感想

長期的視点で歴史を振り返り、今日の低金利時代が資本主義の行き詰まりを示してしることを説明した本。

資本主義が拡大を続けるためには、途上国にマーケットを拡大していくことが不可欠。アフリカしか未知の市場が残されていない状況では、最早行き詰まりしかないという考え。

行き詰まりをいち早くむかえた日本が、資本主義に代わる新しいシステムを生み出す可能性が高いとも言う。

少し前に話題になった本なので、期待して読んだ。前半はいろいろとデータを示した説明で面白かったが、後半が少し物足りない。今後の対処法と日本の可能性について、具体的な言及がないのが残念。