映画「東京2020オリンピック SIDE:B」(2022)の感想。

東京2020オリンピック競技大会の公式記録映画。非アスリートを中心にして描いた第2部。河瀬直美監督。

非アスリートが対象であり、主に組織委員会の苦闘を描いている。コロナによる1年の延期で、運営の見直しを迫られた委員会中枢の人々を姿が構成の中心になっている。野村萬斎氏の降板や森会長の失言騒動もかなり突っ込んで記録している。突然の女子マラソンのスタート時間繰り上げの際の現場の混乱のように、もう少し現場の人たちの映像が欲しかった。

全体的には、やはり説明が足りないと思う。南スーダン選手のパートでは何を言っているのかわからなかった。東日本大震災との関係は、今の人たちが見ればわかるが、50年後の人たちに果たしてわかってもらえるだろうか。

子供たちの映像を多用するのはSIDE:Aと同じ。未来へつなげるオリンピックというメッセージかもしれないが、寧ろアスリートの競技の映像を使った方がよかったのではないか。A、Bを通じて、一番の主役であるメダルを取った選手たちの歓喜の姿があまり出てこない。そのため、オリンピックの空気感をあまり感じることができない。

バトンミスをした陸上400mリレーの日本チームの映像はよかった。本来SIDE:Aに入れるべきだと思うが、こういう場面をところどころに入れれば、臨場感が高まっただろう。