フレドリック・ブラウン著「真っ白な嘘」の感想。

短編の名手フレドリック・ブラウンのミステリー短編集。18編収録。

軽妙の語り口とウイットのきいたオチ。どれを読んでも引き込まれる。オチの作り方が複雑すぎず浅すぎず絶妙なポイントにある。ちょっと物足りないくらいで終わり、余韻を残すようなクライマックスはうまい。よかったと思った作品は、

世界が終わった夜
叫べ、沈黙よ
アリスティードの鼻
背後から声が
闇の女
キャスリーン、おまえの喉をもう一度
後ろを見るな