スポンサーリンク

アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会5」の感想。

黒後家蜘蛛の会の最終集。マンネリ化はあるが、よい作品も収録されている。よかったのは、 待てど暮らせど ひったくり 封筒 アリバイ この中では、「封筒」がシンプルでいい。「待てど暮らせど」もありがちな盲点をついたもの。「ひったくり」はスパイも...

大下英治著「最後の無頼派作家 梶山季之」の感想。

梶山季之の本は、代表作の「赤いダイヤ」を読んだことがある。映画では、田宮二郎主演の「黒い試走車」もだいぶ前に観た。どちらもテンポがよく引き込まれるような面白い作品だった。 梶山は、昭和のベストセラー作家から思い浮かべるような生活を送り、45...

アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会4」の感想。

黒後家蜘蛛の会の第4集。第3集で少しマンネリ化したかなと思ったが、今集で巻き返して、かなりの良作が目白押し。設定にも工夫があり、前半のメンバーたちの会話の部分にも、新しい試みが見られる。 よかったエピソードは、 バーにいた女 運転手 証明で...

アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会3」の感想。

黒後家蜘蛛の会の第3集。これまでの2冊に比べると、ちょっと低調になってきたかな。敢えてよい作品を選ぶと その翌日 犯行時刻 の2つ。他愛もないトリックだが、そのシンプルさがこのシリーズの真骨頂と言えるだろう。 一方、アシモフの博識振りが目立...

アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会2」の感想。

黒後家蜘蛛の会の第2集。第1集よりもパワーアップして、面白い作品がいくつも収録されている。 全く手がかりがないと見えるところから、一気に解決に持っていくエピソードが多い。いつもながら全貌を描き出すヘンリーの推理力には恐れ入る。強引でこじつけ...

アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会1」の感想。

アイザック・アシモフによる安楽椅子探偵式の短編ミステリー集。上流階級の紳士たちが集う黒後家蜘蛛の会。毎月の晩餐会で、ゲストから出された謎を皆で議論を戦わせ、最後は給仕のヘンリーが見事に解き明かす。 だいぶ前のことになるが、NHKラジオでこの...
外国語

五味洋治著「英語と中国語 10年後の勝者は」の書評感想。

言語から見た米中の覇権争いのレポート。中国語、英語、そして日本語についての記述もある。 国際語としては英語一極支配で間違いないが、そこに中国語が割っては入いれるのか。米中の争いはあらゆる分野でも繰り広げられているが、言葉については英語の地位...

小田中直樹著「フランス7つの謎」の書評感想。

2005年発行で少し古い本になるが、今のフランスに感じる疑問の答えを根本的なところからわかりやすく説明してある。 自由平等博愛の国、文化大国、ファッションとグルメの国などが一般的なフランスのイメージだろう。少しフランスを調べたり、ニュースを...

四角大輔著「超ミニマル主義」書評感想。

部屋にものがあふれていて、どうにかして整理しなければならないと思っているが、なかなか進まない。何か片付けのヒントになるような本はないかと思い、手に取ったのがこの本。 かなり厚い本だ。中身も本格的。ただの片付けのためのお助け本ではなく、ムダを...

西村京太郎著「殺しの双曲線」の感想。(ネタバレ)

西村京太郎と言えばトラベルミステリーだが、この作品は本格ミステリー小説。 アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」のプロットを使っている。更に、メイントリックが双生児であることを利用していることを予め明らかにして、読者への挑戦スタイ...
スポンサーリンク