野口悠紀雄著「83歳、いま何より勉強が楽しい」の感想。

数々の勉強本を出してきた野口先生が、退職後にしぼった学び方のガイドブック。

勉強を楽しみとしてとらえることができるなら最高。リタイア後にはあり余るほどの時間がある。現役時代のしがらみもなくなる。学びを助けてくれるデジタルツールもどんどんと進化している。最低限のお金と健康さえあれば、残りの人生で精神的な贅沢を満喫することがきる。

誰でも加齢とともに意欲を失ったり、ものごとに関心を持てなくなってくるものだ。結局のところ好奇心を持ち続けることができるかが、最大の肝となる。どうすれば何かに興味を持ち続けることができるかは、スパッとした回答を示すのはなかなか難しい。

83歳になった野口先生は、好奇心の衰えなどないようだ。ロシア語を勉強したり中国語も勉強したいと思っているようだ。何より、ChatGPTの項を読めば、仕事という枠をこえるくらいの好奇心を持っているのがわかる。

勉強を楽しいと思えるなら、年をとっても極楽人生をおくることできるのはわかった。本書でその道筋が示されている。あとは何をやるかだ。