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エラリー・クイーン編「犯罪文学傑作選」の感想。

エラリー・クイーンによるアンソロジー。世界的文豪やノーベル賞受賞者など、ビッグネームによるミステリー作品が収録されている。ミステリーとは言っても、探偵が登場したり、謎解きをしたりするわけではなく、犯罪絡みのエピソード。 ヘミングウェイの「殺...

鈴木宗男、佐藤優著「最後の停戦論」の感想。

ロシアを専門として活躍してきた二人の著者によるウクライナ戦争についての対談本。 立場上は二人は親露派と分類されてしまうのかもしれない。ウクライナ支持一辺倒になった今では、持論を展開するだけでも批判を浴びるような世の中だ。人道的な点ではウクラ...

江戸川乱歩編「世界短編傑作集 5 」の感想。

第5集は、江戸川乱歩編としては最終巻。年代を経ているせいか、ミステリーの幅が広がっていて、バラエティに富んだ作品集になっている。ヒッチコック劇場のようにウィットに富んだ不気味なもの、心理劇で読ませるものなど、なかなか楽しめる。 気に入ったの...

手嶋龍一、佐藤優著「ウクライナ戦争の嘘」の感想。

手嶋龍一、佐藤優両氏によるウクライナ戦争についての対談本。 今の世間の空気は、ロシアの蛮行に対する非難と全面的ウクライナ支持で一致している。ロシア側に多少なりとも配慮するようなことも言いにくい状況になっている。そういった方向で、この戦争を終...

江戸川乱歩編「世界短編傑作集 4 」の感想。

第4集は、バラエティに富んだ作品が集められている。 よかったのは 殺人者 信・望・愛 いかさま賭博 銀の仮面 「殺人者」はミステリーとは言えないかもしれないが、さすがにヘミングウェイと言える筆力だ。「信・望・愛」は、おとぎ話のようなサスペン...

斎藤淳子著「シン・中国人」の感想。

激変する中国社会を庶民目線でリポートとした新書。 鄧小平時代の改革開放以来、急激な経済成長を続ける中国。生活水準は上がっただろうが、そこに住む庶民の生活がどのように変化しているのか。本書では、恋愛結婚事情を軸にして、滞在経験豊かな著者の目を...

永井隆著「日本のビールは世界一うまい!」の感想。

日本のビール産業の成り立ちに始まり、ビールの種類と製法、そして近年の激しいシェア争いと開発競争について、年代を追って詳細に記述されている。 時代に応じて合併と分離を繰り返して、今の業界の体制が出来上がる過程は、なかなか複雑。財閥やGHQ、大...

江戸川乱歩編「世界短編傑作集 3 」の感想。

今回は、ほぼ1925年あたりに発表された作品が多い。そして傑作ぞろい。100年前にこのレベルがあったのかとため息がでるくらいだ。 よかったのは、 堕天使の冒険 茶の葉 偶然の審判 二壜のソース 夜鶯荘 完全犯罪 「堕天使の冒険」は実話がベー...

鮎川哲也著「白の恐怖」の感想。

鮎川哲也による1959年刊行のミステリー。 雪山の邸宅に閉じ込められた人々。彼らは資産家の遺産相続のために集まった従兄弟たちで、外界から孤立しているあいだに次々に殺されていく。 「そして誰もいなくなった」のように、閉じられた空間での連続殺人...

江戸川乱歩編「世界短編傑作集 2 」の感想。

第2集は、1900年代の初頭1/4世紀くらいの時代に発表された作品が集められている。どれも凝っていて面白い。凝り過ぎだと思うようなものもある。 とくに面白かったのは、 赤い絹の肩かけ オスカー・ブロンズキー事件 ブルックベンド荘の悲劇 「赤...
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