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エラリー・クイーン著「レーン最後の事件」の感想。

ドルリー・レーンを探偵役とする悲劇4部作の最終作。Zの悲劇と比べると、サムの娘のペーシェンスの活躍は抑え気味で、本格推理ものの流れで最後までいく。バスの乗客の人数や鈴の鳴った回数の推理あたりは、いかにも謎解きものらしネタでいいと思う。変な男...

高村薫著「黄金を抱いて翔べ」の感想。

銀行強盗で金塊を手に入れようとする男たちの物語。大阪のメガバンクの地下に眠る6トンの金塊を強奪するべく、6人の男たちが集まる。鉄壁のハイテク機器に防御される地下に侵入するために、綿密な計画が立てられる。しかしメンバーをつけ狙う謎の男たちが現...
外国語

とげまる(和田啓)著「英語の山をのぼる」の感想。

著者は英語講師で、TOEIC 990点、英検1級、国連英検特A級、IELTS 7.5、ケンブリッジ英検C2 Proficiencyなどの難関資格を独学で取得している。それぞれの資格試験に合わせた勉強法が、自身を体験を交えて紹介してある。どれ...

C.S.フォレスター著「終わりなき負債」の感想。

1920年代のイギリスミステリー。物語は、ミステリーと言うよりもサスペンス。凝った展開やトリックではなく、心理描写で盛り上げるという手法で、夫婦の心情の吐露が中心になっている。夫の金目当てに横槍を入れる婦人もいるが、想像できる範囲の役回りで...

アリベイ・マムマドフ著「アゼルバイジャンという戦略」の感想。

著者はアゼルバイジャン人。国費留学生として日本に来日し、現在はワインの輸入販売に従事している。日本でアゼルバイジャンをもっと知ってもらうために、様々な活動をしていて、そういう視点で本書も書かれている。アゼルバイジャンと言っても、せいぜいバク...

山中俊之著「教養としての超現代史」の感想。

元外交官による現代史の解説本。売れているらしいので読んでみた。世界の主要地域の情勢を、2010年以降の状況、歴史的背景、今後の展望の3つの点から簡潔にまとめている。アメリカ、中国、ロシア、西ヨーロッパなどの主要な国々から、中東、インド、ラテ...

米澤穂信著「満願」の感想。短編集。

山本周五郎賞受賞の短編集。収録されているのは次の6編。どれもよくできている。夜警死人宿柘榴万灯関守満願サスペンスあり、ホラーあり、謎解きありと多彩だが、短編として気楽に楽しめるくらいの構成。どれも冷たい怖さを感じる部分があって、そこが面白い...

高木彬光著「火車と死者」の感想。

神津恭介シリーズの1作。熊本に伝わる火車伝説をもとにした事件。導入部はかなり面白い。謎の女を登場させ、火車伝説を絡ませるところには引き込まれる。謎の構成としてはなかなかよいと思う。少ない登場人物でもひねりを加えて、怪しそうな人物を素直に犯人...

林望著「書物を楽しむ」の感想。

リンボウ先生の新刊本。書物についての深い愛が語られている。前半には、なぜ電子書籍ではなく紙の本を選ぶのかの理由が並んでいる。どれも御説ごもっともで異論はない。電子書籍派からの反論も予想できる。電子書籍派と紙の本派でディベートでもするならこう...

ウンベルト・エーコ著「薔薇の名前」の感想。

「このミステリーがすごい!」をはじめとするランキングで高評価を得ている作品ということで手に取ってみた。中世の老修道士が若い頃の体験を回顧したスタイルで書かれている。彼が北イタリアの修道院に滞在中に起きた連続殺人事件が軸になる。ミステリーでは...
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