G・K・チェスタトン著「ブラウン神父の知恵」の感想。

ブラウン神父シリーズ第2作。引き続き粒ぞろいの作品が並んでいる。

短編でありながら、背景がやたらに壮大であったり、話が想像もできないところから始まっていたりと、現代の見方からすれば意表を突くような設定のものが多い。トリックの細かい詰めよりも、話の流れを重視した構成だ。奇抜で斬新な物語には、今になっても読み続かれているだけの面白さがある。

気に入った作品は。「シーザーの頭」、「ペンドラゴン一族の滅亡」、「ジョン・ブルノワの珍犯罪」など。

「ジョン・ブルノワの珍犯罪」は設定が斬新で、こんなミステリーがあるのかと驚かされる。「ペンドラゴン一族の滅亡」は、あまりにも大胆な犯行。