G・K・チェスタトン著「ブラウン神父の不信」の感想。

ブラウン神父シリーズの第3作。ブラウン神父がアメリカに赴いて活躍する。

迷信とか伝説などないというスタンスのエピソードが目立つ。今では当たり前のことだが、当時はまだ理詰めでゴリゴリ押していくというミステリーのスタイルが確立していなかったのかもしれない。

良かったのは、「ギデオン・ワイズの亡霊」、「犬のお告げ」、「ブラウン神父の復活」、「天の矢」。

「ギデオン・ワイズの亡霊」は常識の落とし穴を鋭く指摘している。

「犬のお告げ」は名作として名高いが、迷信は信じるなということ。

「ブラウン神父の復活」は壮大な犯罪の計画。

「天の矢」も常識の罠。

3冊目も読み応えたっぷりの作品ばかり。まだまだ楽しめる。