どうする家康 第1回「どうする桶狭間」の感想。弱虫な家康登場。

大河ドラマ「どうする家康」が始まった。三谷幸喜から古沢良太へのゴールデンリレーなので期待が高まる。

主役にしろ脇役にしろ、すでに描き尽くされた家康像をどのように描くかが見どころ。当然、天下人、古狸、策士といった当たり前の家康ではないと思っていたが、第1回にして、弱虫家康という強烈なキャラ設定が登場した。

数々の決断をしてきた家康。主なものだけでも、桶狭間、三方原合戦、長篠、信康切腹、本能寺、小牧長久手、関ヶ原、大坂の陣など、そうそうたる出来事に関係している。その決断の場面にフォーカスをあて、優柔不断な面をから描こうとするのは斬新な設定だと思う。

映像は凝っているね。やり過ぎと思えるくらいCG感満載の映像は、コンピューターゲームのような印象を受ける。そして光と影のコントラストを強調したような映像。暗い映像が多用されている。

演出もコミカルで、現代の人形劇を見ているようだ。桶狭間の今川義元討ち死にシーンを入れないのは、いかにも古沢良太らしい脚本だ。

「鎌倉殿の13人」に続いて、今年の大河も楽しめそう。