映画「ターミナル」(2004)の感想。スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演。

2004年公開。スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演のハートフル作品。

ニューヨークのJFK空港のロービーが舞台。主人公は、祖国クラコウジアのクーデターによりパスポートが無効になったため、空港に足止めされてしまう。言葉もわからず右往左往しながらも、生きる術を身につけていき、遂にアメリカに来た目的を果たす。

前半は、主人公の成長の物語。後半は小さな英雄の物語。ラブストーリーや周りの人たちとの交流を付け加えたり、対立する空港警備局長を据えたりして、現代風につくったお伽話。苦難を乗り越えて目的を達成する姿は、アメリカンドリームを思い出させる。徐々に話を盛り上げていく手法は実にうまい。大方の想像通りにストーリーは進んでいくが、わかっていても楽しめる構成だ。

さすがにスピルバーグとトム・ハンクスのコンビだけあって、うまくつくってある。お伽話を見て、ホンワカとした気持ちになりたいならおすすめの作品だ。