映画「ブラジルから来た少年」(1978)の感想。ナチス地下組織のサスペンス映画。

グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエ、ジェイムズ・メイスンという名優たちが出演するスパイサスペンス映画。

パラグアイで活動するナチスの地下組織は、グレゴリー・ペック演じる医師が主導して一般人の連続殺人を計画していた。ナチの残党を調査しているローレンス・オリヴィエのユダヤ人老人は、その計画を知り阻止しようと行動を起こす。医師の計画には、国際養子縁組によるナチス復興の野望があった。

ナチス第三帝国の復活を目指す地下組織といった設定の映画はよくある。この作品では、更にクローン人間まで登場させることで、現代でも通用する科学技術的な要素も盛り込んでいる。何のための殺人計画かという謎解きがポイント。この辺の設定は非常にうまいと思う。最後も、不気味な子供たちの将来を臭わせながらミステリアスな終わり方。

最初から最後まで謎を楽しめる作品。なかなかよいと思う。