「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(2012)の感想

踊る大捜査線の劇場版第4作でシリーズ最終作。

国際会議の最中に誘拐事件が発生し、被害者は射殺体で発見される。使用された拳銃は警察から盗まれたものであり、警察内部のものが持ち出した疑いが出る。幹部はそれを隠蔽しようとある男をでっち上げて逮捕させる。その後、第2の殺人事件が発生し、青島と室井に責任をとらせることが上層部で決まる。更に、第3の事件で真下の息子が誘拐され、過去の誘拐事件との関係が明らかになる。

これまでとは違い、派手な筋立てはなく、ふつうの刑事ものにあるようなストーリー。事件が過去の誘拐事件に関連することが徐々にわかり、謎が謎を呼ぶ展開は緊張感があってよいと思う。更に、警察内部に怪しい人間がいることでクライマックスが盛り上がる。

この作品はそれほど評判はよくないが、刑事ものとしてはなかなかよくできていると思う。アクションよりも謎解きといったものが好みならば、面白く見ることができると思う。