映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(2024)の感想。

世の中が停滞すると、過去の偉人だったらどう対処しただろうといった論議が生まれる。それをうまく利用した作品だ。

コロナ禍の日本で、難局に対処するために人工知能を使って歴史上の偉人たちを復活させる。そして徳川家康を総理大臣とした内閣が成立する。

徳川家康、織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬など、そうそうたる顔ぶれだ。誰もがイメージ通りのキャラで登場する。テンポがよくてかなり面白いストーリー構成である。だが、信長、秀吉以外は、インパクトが弱い。家康も然りだ。それぞれが信長くらいの強烈な個性を発揮させれば、筒井康隆作品のようにハチャメチャ劇が出来上がっていたろう。それでもかなり面白いよ。

気楽に観ることができる娯楽SF作品。リラックスしたいときにおすすめ。