映画「クロコダイル・ダンディー」(1986)の感想。オーストラリアのコメディ映画。

1986年公開のオーストラリアのコメディ映画。続編が後に2作つくられている。

オーストラリアの奥地に住む主人公は、ワニと闘い続けているため、クロコダイル・ダンディーと呼ばれている。彼の取材のため現地を訪れた女性新聞記者との縁で、ニューヨークに滞在することになる。大都市での生活に戸惑いながら、小さな騒動を起こしていく。

コメディだが、抱腹絶倒で笑い転げるという作品ではない。田舎者が都会に出てきたときに感じる微妙なズレ。それを体験したときの主人公の反応が笑いの中心になる。文化ギャップが生むトンチンカンな対応は、一面では文化批評にもなっている。

日本人の目から見ても、ダンディーが田舎者であることはわかる。だが、アメリカ人からは日本で言えば江戸時代のサムライが現れたくらいの衝撃があるのだろう。外国人には、そこが体感できないのは残念なところ。