韓国映画「LUCK-KEY/ラッキー」(2016)の感想。「鍵泥棒のメソッド」のリメイク。

「鍵泥棒のメソッド」の韓国リメイク版。だいたいの設定は日本版と同じ。泥棒と売れない貧乏役者は、ユ・ヘジンとイ・ジュンのコンビ。とくにユ・ヘジンがいい。広末涼子の役は救急隊員に代わっている。

全体的には、コメディ要素を増やして心温まるストーリーになっている。わかっているのにそれをやるのかといった韓国映画によくあるパターンが多い。水戸黄門を見るような面白さに重きを置いていると言えるだろう。日本の映画と比較するとやり過ぎ感はあるが、逆にメリハリがついてテンポがよくなっている。

この作品では、特に後半はほぼハートフルコメディになって、展開が読める話になってしまった。妙に頭を使う必要もなく、安心してゆったりした気分になれるわけだ。

日本版とテイストの違いはあるが、なかなか楽しめた。日本版、韓国版ともよい作品に仕上がっているのは、やはり脚本のよさ。元ののアイディアの良さが光る。