映画「日本ダービー勝負」(1970)。豪華出演陣。競馬ファンならおすすめ。

日本ダービー制覇にかける調教師の熱い物語。

舞台は昭和の初めから半ばにかけての競馬界。日本ダービー制覇に情熱を燃やす調教師を三橋達也が演じる。モデルはダービー8勝の尾形藤吉調教師。家族や騎手、厩舎関係者とのあいだで、情熱と優しさの物語が繰り広げられる。

調教師とその周辺の人たちの人間ドラマが中心となっているが、ごくふつうのストーリー。調教や馬の育成の実写映像と古いレース映像がかなり使われている。とくに後半はレース映像がほとんど。面白さという点では、一般向けの映画作品としてはいまいちの感じがする。

出演者は非常に豪華だ。高倉健、若山富三郎、菅原文太、梅宮辰夫、藤純子。大川慶次郎氏が企画とともに出演も果たしている。

人間ドラマというよりも、競馬界のしきたりをふんだんに盛り込んだJRAのPR映画のようだ。この映画が製作された昭和45年は、ハイセイコーブームの少し前。あの時代にこんな作品が豪華キャスティングでつくられたことに驚く。競馬ブームがピークだった1990年代でもできない企画だったろう。

昔のダービーをはじめ、興味深いレース映像を見ることができるので、競馬ファンなら楽しめる作品だと思う。残念ながらDVDは出ていないようだ。視聴はスカパーで放送されたときのもの。