鎌倉殿の13人 第30回「全成の確率」の感想。全成の確率の意味。

相変わらず楽しませてくれる大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。毎回こんなに面白くてよいのだろうか。

頼朝死後、本格的な権力闘争が始まった。主人公北条義時は、なかなか吹っ切れず、いまだにいい人を引きずっている。だが、どうやらこの回で腹をくくったような場面が出てきた。

安定政権は独裁権力のもとに生まれるという、歴史上繰り返してきた事実にようやく思い至ったのかもしれない。社長の座を安泰にするには、副社長、専務、常務、取締役をずべて粛清し、社長の下は部長という組織をつくってしまえばよい。スターリンがやったように。恐ろしい話だ。

それから、このドラマは毎回のタイトルのつけ方が凝っている。今回の「全成の確率」の意味は何か。

おそらく、占いがなかなか当たらない全成が、妻に向かって「来年の正月は鎌倉に戻り、一緒に過ごせる。」と言ってしまう。しかし、またしても外して首をはねられてしまった、というオチなのだろう。