警部マクロード パイロット版「ミス・アメリカ殺人事件」の感想。

警部マクロードは刑事コロンボとともに70年代に人気のあったテレビドラマ。NHKでの放送前にテレビ朝日(当時はNETテレビ)でパイロット版と60分版が放送されている。

本作は、そのパイロット版で土曜映画劇場の枠で1973年に放送になった「ミス・アメリカ殺人事件」。原題は、”Portrait of a Dead Girl” または “Who Killed Miss U.S.A?” 。マクロードの吹き替えは宍戸錠ではなく羽佐間道夫で、クリフォード部長役のJ.Dキャノンではない。

このシリーズは、マクロードがニューメキシコからニューヨーク市警に研修に来ているという設定だが、その発端のところの物語。クリフォード部長、ブロードハースト刑事、クリスとの初対面の部分が描かれ興味深い。

証人の護送のためにニューヨーク市警を訪れるマクロードだが、到着直後に証人を誘拐されてしまう。裏にはプエルトリコからの移民グループの存在があり、殺人の犯人にされた彼らのメンバーを救おうとしていることがわかる。

無軌道なマクロードの捜査でクリフォード部長やブロードハーストが振り回されるのはその後のエピソードと同じ。出来としては、それなりには楽しめるがまあまあかな。

テレビや配信ではあまり見ることはできないが、動画サイトにはアメリカのファンによりかなりの作品があがっている。