NHKドラマ「アストリッドとラファエル3 文書係の事件録」第4話「開かれた部屋」の感想。

精神科病院で患者が死亡した。事故死だと思われたが、かってアストリッドたちに逮捕された囚人から殺人を示唆する手紙が届く。現場に再度赴いて調べると、指の骨折が外傷によるものだとわかる。殺人の線で捜査を進めると、密室殺人の謎が立ちふさがる。

今回もかなり凝ったストーリー。シリーズ3に入ってもマンネリ化などどこ吹く風。ますますパワーアップしてきている。我らのアストリッドが最初の密室のトリックを見事に解き明かしたところで、拍手を送りたい気分になったが、まだまだ序の口だった。病棟内の複雑な人間関係に、かって二人が逮捕した囚人からの謎めいたメッセージが絡んでくる。病院内で起こったすぐに解決しそうな事件に見えるのに、驚くほど話が膨らんでいく。

このところ良作が続いているので、筋を追うのに夏の暑さを忘れるくらいに集中しなければならない。面白いだけでなく納涼効果もあるドラマだ。