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真山仁著「ロッキード」書評感想

田中角栄逮捕に至ったロッキード事件の真実を探ったノンフィクション。 さすがにベストセラー作家だけあって、組み立てがうまい。ポイントになる部分をタイミングよく出して、事件の背景がどんどん拡大する構成になっている。ノンフィクションではあるが、娯...

アンソニー・ホロヴィッツ著「ヨルガオ殺人事件」書評感想

ベストセラーを連発するホロヴィッツによる新作。同著者の「カササギ殺人事件」の続編になる。 【関連記事】アンソニー・ホロヴィッツ著「カササギ殺人事件」書評感想 「カササギ殺人事件」の主人公であった元編集者のもとをイギリスから裕福な夫妻が訪ねて...

リチャード オスマン著「木曜殺人クラブ」の書評感想。(ネタバレ)

最近話題になっているイギリスのミステリー。タイトルに惹かれて読んでみた。 イギリスの老人施設に、未解決事件の調査を趣味とするグループがあった。施設の関係者が殺された事件の解決の乗り出す。 引退老人たちが主役で、ユーモラスなミステリー。お気楽...

「日本カセットテープ大全」書評感想。昭和のラジカセの相棒図鑑。

このところ昔のラジカセの人気復活のニュースをよく聞く。古いカセットテープでも高値で取引されているとか。 この本は、懐かしのカセットテープについての歴史をまとめたもの。図鑑的な部分もあるし、当時のカセット音楽文化についてまとめば記事もある。 ...

松本清張著「十万分の一の偶然」の感想。(ネタバレ)

1980年に週刊文春に連載された松本清張ミステリー。 東名高速道路で起きた衝突事故を捕らえた写真が、新聞社主催の報道写真最高賞を受賞した。十万分の一の偶然を捕らえたようなものであったため、犠牲者の婚約者が不審を抱き、事件の真相を探る。 タイ...

大木毅著「独ソ戦~絶滅戦争の惨禍」の感想。悲惨な殲滅戦。

第二次世界大戦で最も悲惨であったと言われる独ソ戦についての概説。 大国間の戦いでは、戦況が一方に傾いたところで手打ちにするのが普通だろう。それが独ソ戦では、国が滅ぶ間際まで続いてしまった。太平洋戦争でも悲惨な戦いはあった。しかし、悲惨さとい...

乾くるみ著「イニシエーション・ラブ」の感想。(ネタバレ)。読者への挑戦状。

ちょっと変わったミステリー。最後から2行目に核心を突くセリフが飛び出す。 合コンの席で知り合った若いふたり。次第に距離を狭めていって、カップルになる。しかし、彼の方が東京転勤となり、次第に疎遠になっていく。 字面を読んでいくだけでは、ただの...
スポーツ

木村元彦著「無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代」の感想

かって、影のナンバーワンと言われた東京朝鮮高校サッカー部についての物語。 70年代から80年代にかけて、東京朝鮮高は、帝京をはじめとする強豪校と対等以上の戦績を残した。そしてそのメンバーたちが卒業後に所属した在日朝鮮蹴球団は、国内のトップチ...

中野信子著「ペルソナ」書評感想

著者はテレビなどでもお馴染みの脳科学者。脳科学的な立場で、お悩み相談などに明快に答えている姿が思い浮かぶが、この本はちょっとテイストが違っている。 自分のこれまでの半生を振り返る自叙伝に近い内容。それがタイトルのように仮面の告白形式になって...

綾辻行人著「十角館の殺人」書評感想

著者のデビュー作で、本格ミステリーのエポックメイキングとなった作品。 十字形の館が建つ孤島に、大学のミステリ研の7人が訪れた。やがて、学生たちが次々に殺されていく。疑心暗鬼の中、メンバーによる捜査が進むが、同時に元メンバーが島外でも真相を探...
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