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河東哲夫著「ロシアの興亡」書評感想。ロシアを知るためのガイド本。

著者は元ロシア公使、元ウズベキスタン・タジキスタン全権大使をつとめた外交官。最近のウクライナ侵攻を含めて、ロシアの政治、経済、歴史、社会、民族について読み解いた本。歴史を振り返れば、ロシアが欧米の列強と覇権を競って数々の戦争の当事者であった...

立花隆著「「知」のソフトウェア」書評感想。知の巨人の知的生産術。

知の巨人と言われる立花隆氏による情報収集術。1984年初版発行。少し前の本なので、今から見ると少し時代遅れの部分もある。だが、基本的なところは今でも十分に活用できる。情報を徹底的に集めて読み込むことが基本。集中して読んでいけば、自然と重要な...

亀山郁夫著「人生百年の教養」書評感想。

かっては、学生がとにかく教養を身につけねばという切迫感から、難しい本を訳がわからぬままに読んだという時代があった。今の時代、教養とは何かという問いかけ自体、ほとんど聞くことがなくなったように思う。ロシア文学の亀山先生が、専門の文学と趣味の音...
外国語

種田輝豊著「20ヵ国語ペラペラ」書評感想。ちくま文庫から復刊。

復刊リクエストが多かった種田輝豊著「20ヵ国語ペラペラ」がちくま文庫から発売になった。右側が長年愛読している旧版。繰り返し読んだので、かなりヨレヨレになっている。著者の語学遍歴と外国語学習法について書かれている。語学への情熱を示すような数々...

池上俊一著「ヨーロッパ史入門」書評感想。わかりやすいヨーロッパ通史。

ヨーロッパの通史。ジュニア向けだが、内容は一般向けと言える濃い内容になっている。著者のジュニア向け著作は、今までにも何冊か読んでいる。各国の歴史をわかりやすく説明してあって、大まかなところを知るうえで役に立つものばかりだった。今回は、ヨーロ...

高木彬光著「神津恭介への挑戦」の感想。平成に書かれた神津恭介が活躍。

高木彬光の神津恭介シリーズ平成三部作の第1作。満員電車内で毒殺事件が発生した。偶々、乗り合わせた新聞記者が被害者の身元を探っていくと、関係する男が失踪していることがわかる。彼らはあまり表沙汰にできない事件を起こしていて、その報復ではないかと...

真山仁著「ロッキード」書評感想

田中角栄逮捕に至ったロッキード事件の真実を探ったノンフィクション。さすがにベストセラー作家だけあって、組み立てがうまい。ポイントになる部分をタイミングよく出して、事件の背景がどんどん拡大する構成になっている。ノンフィクションではあるが、娯楽...

アンソニー・ホロヴィッツ著「ヨルガオ殺人事件」書評感想

ベストセラーを連発するホロヴィッツによる新作。同著者の「カササギ殺人事件」の続編になる。【関連記事】アンソニー・ホロヴィッツ著「カササギ殺人事件」書評感想「カササギ殺人事件」の主人公であった元編集者のもとをイギリスから裕福な夫妻が訪ねてくる...

リチャード オスマン著「木曜殺人クラブ」の書評感想。(ネタバレ)

最近話題になっているイギリスのミステリー。タイトルに惹かれて読んでみた。イギリスの老人施設に、未解決事件の調査を趣味とするグループがあった。施設の関係者が殺された事件の解決の乗り出す。引退老人たちが主役で、ユーモラスなミステリー。お気楽な安...

「日本カセットテープ大全」書評感想。昭和のラジカセの相棒図鑑。

このところ昔のラジカセの人気復活のニュースをよく聞く。古いカセットテープでも高値で取引されているとか。この本は、懐かしのカセットテープについての歴史をまとめたもの。図鑑的な部分もあるし、当時のカセット音楽文化についてまとめば記事もある。ざっ...
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