第4シリーズの第2話。金田一耕助が聾唖学校女性教師とカフェで話し込んでいるうちに起きる事件。
ナレーションが多用されていて、長いセリフとの組み合わせで物語が進む。語り手の説明の直後にキャストがその演技をする場面が多く、まるで動画の紙芝居を見ているような感じを受ける。キャストのセルフもかみ砕くような説明なので、わかりやすいと言えばわかりやすいが、このシリーズとしてはメリハリが少なめだ。
謎解きもかなりシンプル。読唇術という面白い技術がキーになるが、登場人物が少ないので途中で犯人がほぼわかってしまう。あまり込み入ったトリックに頭を悩ませることなく、このシリーズ特有の演出を楽しめる作品と言えるだろう。
NHKBS
シリーズ横溝正史短編集IV 池松壮亮×金田一耕助「鏡の中の女」
2025年5月8日 20:30-20:59