映画「白い恐怖」(1945)の感想。ヒッチコック監督の心理サスペンス。

ヒッチコック監督の心理サスペンス映画。イングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペック共演。

主人公の女医が勤める精神病院に、新任の院長が赴任してくる。その言動から、白黒の縞模様に対して異常な恐怖心をいだいていることに気がつく。更に、この男が院長の名をかたる偽者であり、院長を殺したと思い込んでいることがわかる。女医は、彼の過去を探ろうとする。

堅物の女医として登場するバーグマンが、展開を追うにしたがって様々な表情を見せる。目力がすごいし、七変化の表情を見るだけでも楽しめる。一方、グレゴリー・ペックも、影のある青白い表情が心理的恐怖感を感じさせる。

全貌はなかなか明らかにならず、最後まで引っ張っていく。そして、クライマックスで一気に解決。いつものヒッチコックパターンだ。

ハラハラしながら、バーグマンの演技を見るにはよい作品。