田向宏行著「相場の壁とレンジで稼ぐFX」書評感想

著者によるFXトレードの第2弾。前著では、トレンドに沿ってブレークアウトを狙うというものだったが、本書ではさらに積極的に相場の壁を使っている。

相場の壁とは、売り手と買い手が拮抗しているところ。高値安値や切りのよい数字のところ。

基本はダウ理論と相場の壁を組み合わせ。ダウ理論をもとに、壁を意識して、そこからの反発やブレークアウトを狙っていく。壁を使うとレンジ相場も狙い目となる。利確と損切りの目安にもなる。

時間軸によっても壁の強さが変わるので、複数時間軸であるマルチタイムフレームを使う。また、オシレーターは補助的にのみ使う。

前著よりもレベルが上がっている。もともとインスタント的なものはなく、チャートとローソク足をしっかり見ることで、値動きをベースとする手法。更に動きの起点となる壁を積極的に利用することで、精度の高いトレードに結びつけている。中級レベル以上の内容で勉強になる本。おすすめ。