1982年放送のNHK特集。第二次大戦中に日本のために働いたスペイン人の諜報員の活動を描いた番組。
アメリカとの戦争に突入した日本は、「東」というスパイ組織をアメリカ国内につくり、軍事関連情報の収集にあたっていた。その組織を作り上げ、チーフであったのが、ベラスコというスペインの諜報員だった。
当時、最高機密に近い情報が、スペインのスパイによってもたらされていたというのがかなり意外。もちろん、日本大使館員との深いつながりがあってのことだが、諜報活動の世界というのはこんなものなのか。
ガダルカナル戦や原爆開発成功など、その後の戦局を大きく左右する価値のある情報を受取ながら、それらを生かすことができなかった日本軍部の情報取り扱いの疎さが逆に浮き彫りになる。
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NHK特集
「私は日本のスパイだった〜秘密諜報員ベラスコ〜」
20021年8月10日18:10-19:00
(1982年初回放送)