映画「ザ・コンサルタント」(2016)の感想。

2016年公開の犯罪サスペンスアクション映画。ベン・アフレック主演。

田舎の会計士であるクリスチャンは実は裏にもうひとつの顔があり、犯罪組織の資金洗浄を請け負っていた。ある日、大企業からの不正会計調査を依頼されると、数字に滅法強い彼は、依頼主が絡む大がかりなカラクリがあることを見破ってしまう。すると契約は一方的に打ち切られ、何者かに命を狙われるようになる。

かなり作りこんだプロットで見応えたっぷりの犯罪映画だ。伏線がいたるところにあって、時間経過とともにパズルをくみ上げるように回収されていく。家族関係はもちろん水筒のへこみまでが重要な意味を持つようになる。

主人公が自閉症で数字に特殊能力を持つという設定は、スーパーマンとしてのキャラづくりのためによく使われる手法だ。ここではそれだけではなく、自閉症の人たちの人権や差別あたりまで踏み込んでいる。

アクションものに不可欠なのだろうが、軍人の父親から戦闘サイボーグに育てられたというところはやや強引かな。

全体的に凝った構成でかなり楽しめるアクションサスペンス映画だと思う。