映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)の感想。80年代のおとぎ話。

1985年製作のSFコメディの大ヒット作。続編が2本作られている。

知り合いの科学者が発明したタイムマシンで30年前にタイムワープした主人公。そこで若い頃の両親と出会う。内気な父親は積極的な行動をしないため、母と結ばれるのが難しい状況。2人が結婚しなければ、将来の自分の存在しないことになってしまうため、知恵を絞ってふたりの仲を取りもとうとする。

この映画は既に80年代を代表する映画史に残る作品として評価されている。敢えて(バック・トゥ・ザ・フューチャー 面白くない)で検索しても、パート2,3についてがほとんどを占め、本作のネガティブコメントはほとんど出てこない。

あの時代のおとぎ話SFといった構成。時空を行き来するというストーリーが夢を誘う。パソコンが普及する直前で、デロリアンをはじめとするアナログ的な技術を寄せ集めた装置の映像を見ていると、心が躍るようで楽しい。

そして何よりもテンポがよく、子供にもわかりやすいストーリー。

敢えて難を言えば、あまりにもつくられた感の仰々しさがあるが、それがかえってメリハリをつけるのに役立っている。

80年代のおとぎ話と言える映画で、誰でも楽しめる作品だと思う。