映画「戦国自衛隊」(1979)の感想。男臭いアクション映画。

1979年製作の角川映画。半村良原作。主演は千葉真一。

千葉真一演じる小隊長が率いる自衛隊一個小隊。ある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまう。そこで小隊長は長尾景虎と出会、武田信玄とのいくさにのぞむことになる。

とにかくエネルギッシュで男臭い映画だ。千葉真一、夏八木勲、渡瀬恒彦という濃い面々は、男気を描くのにはぴったりのキャスティングだ。対立あり友情あり裏切りありと、任侠ものの仁義と暴力をそのまま持ち込んだような映画になっている。

ただ、基本はアクション作品。戦国時代へのタイムスリップという意表を突く設定だが、SF歴史ものというわけではない。タイムスリップした後のストーリーは単純で、力の入った戦闘シーンが続くのみで、これといった展開はない。千葉真一が言う天下を取るという意味も曖昧だ。

当時の角川映画の勢いとエネルギーが満ちあふれ、昭和の匂いがする作品。