映画「リオの男」(1964)の感想。ジャン・ポール・ベルモンド出演の冒険活劇。

ジャン・ポール・ベルモンド出演の冒険活劇。スティーブン・スピルバーグはこの映画を9回観たそうだ。

はるか昔になるが、この映画を初めて観たとき、何て面白いのだろうと思ったものだ。さすがに今観ると、当時の感動はない。ヒューマンストーリーやミステリーであれば、昔の作品でも今のものと同じような感覚で観ることができるが、このジャンルのものはそうはいかない。特撮やCGの技術向上で、作品のレベルが上がってしまったからだ。面白いのは確かだが、インディージョーンズに比べればその差は歴然としている。

しかし、インディージョーンズの原点は、まさのこの映画にあると言える。伝説の秘宝探し、エキゾチックな舞台、謎の裏勢力による妨害、美女、危機一髪で脱出成功、敵は不思議な魔力により崩壊と、ストーリーの骨格となる要素はまったく同じだ。

「カトマンズの男」、「タヒチの男」が続けてつくられたが、あまり面白かったという印象はない。それでも、クラシックな冒険活劇として、もう一度観てみたいと思う。「タヒチの男」はDVDにすらなっていないのは残念だ。