映画「カラスの親指」(2012)の感想。道尾秀介原作。

道尾秀介原作のミステリー。阿部寛、石原さとみ、能年玲奈出演。

つらい過去を持つ阿部寛演じる詐欺師が成り行きで5人で共同生活を始めることになる。詐欺コンビの相方と偶然知り合った姉妹とその姉の彼氏。そこにかっての因縁のある裏社会の実力者が現れ危機に直面する。苦境に陥った5人は、大がかりな詐欺を仕掛けて一発逆転を図ることにする。

悪いやつを相手にしたコンゲームだ。弱者が知恵を巡らせてスカッとする詐欺を成功させる。観ていると気分爽快。ただそれだけでは終わらない。最後にあっという真相が明かされる。すると雰囲気が一気に変わり、心にしみるドラマになる。

詐欺の仕掛けをもう一段追加しただけでないところがこの作品のよさだ。このくらいの構成でないと今の作品は成り立たないだろう。