映画「ジャスティス」(1979)の感想。アル・パチーノ主演の法廷ドラマ。

アル・パチーノ主演の法廷ドラマ。熱血弁護士が、法曹界の理不尽な状況にに立ち向かう物語。

アル・パチーノが演じるのは、風采はあがらないが、正義感あふれる若手弁護士。こういった設定だと、若さと正義感を表に出す役づくりをするものだが、アル・パチーノはちょっと違った演技をしている。

見た目はヨレヨレだし、関係者を殴って豚箱に入れられるような問題行動もする。どちらかというとポンコツ弁護士にも思える。だが、どういうわけか法の正義にはこだわる。頑張っているのはわかるが、危なっかしく、全面的に正義を代表する人物には見えない。

そういった演技から、リアルな法廷現場の雰囲気と主人公の正義感が映像から伝わってくる。

ただ、ラストシーンは予想できなかった。きれいにまとめなかったところもこの作品の魅力になると思う。