梶山季之原作、藤田まこと主演の痛快物語。
原作も読んだことがあるが、もう少しシリアスな雰囲気があった。この映画は藤田まこと主演で、コミカルさを少しプラスしたような雰囲気の作品に仕上がっている。この時代は植木等のようなノリが流行だったのだろう。進駐軍やリテンションカードという言葉は1950年代を感じさせる。
小豆相場が舞台になる。ネット投資が盛んになった今でも、小豆をはじめとする商品相場は一部の玄人筋のものだ。そこで大もうけを企むライバルとの激突。相場を有利にはこぶために、北海道まで出向いての現物小豆の争奪戦と話はふくらんでいく。そして予想もしなかった事態で決着がつく。
マドンナ役は三田佳子で、名家の出身のやり手社長という役柄。悪女的なところも持ち合わせ、藤田まこととのやりとりも面白い。