ルパン三世「ワルサーP38」(1997)の感想。手の込んだプロット。

ルパン三世のテレビスペシャルシリーズ第9弾。金曜ロードSHOW!のルパン三世特集で視聴。

脚本的にはかなり壮大なプロット。ルパンの相手になる悪徳集団は強敵。世界の黒幕と結託して、都合の悪い人物の暗殺を請け負っている。乗り込んだ孤島の秘密基地はまさに要塞。ちょっとやそっとでは攻略できそうにない。更に、タイマー付き毒薬という恐ろしい武器で、ルパンたちは行動を制限される。

ヒロインの設定は古典的。敵のグループに不本意ながら属している少女が、徐々にルパンの味方になり、ともに苦難をかいくぐりながら秘密基地を脱出する。彼女にはシリアスなバックグラウンドがあり、物語に深みを持たせる。

最後も、本当の悪役を登場させ、どんでん返し風のクライマックスでしめる。

銭形警部の出番は多いが、次元、五ェ門、峰不二子は顔見せ程度の活躍。

構成的には王道を行くようなものだが、いろんな工夫で流れがしまっていて、魅せる作品になっている。

ルパン三世 「ワルサーP38」(再放送)
日本テレビ系

2021年10月22日 21:00 – 22:54