どんな本?
視点としては、ファンダメンタルズとテクニカルの中間。株式相場に現れる値動きのパターンの解説本。
どんな手法か?
簡単に言ってしまえば、よくアノマリー的に何月は株価が上がりやすいといった解説を聞くが、そういった見方をもっと拡大した手法。
具体的には、資金の動きによる日経平均の動き方、日経平均銘柄とは先物の連動性、政策と日経平均の関係、時期的な動きと季節銘柄、日経平均採用と非採用銘柄の違い、調整の値動きパターン、ローソク足のパターンとテクニカル指標など。
それぞれの動きには、特徴的なパターンがある。
長期投資では、業績や成長性を主要因として選び、長く持ち続ければよい。
一方短期では、ボラティリティの大きさを見極め、株式相場の需給に裏づけられた株価の動きを見る。
いずれの場合も、上記のパターンを利用する。
まとめ
株価は、季節や時期、資金の動き、銘柄の業種や日経平均との関係などの影響を受け、いわゆるバイアスがかかったうえで動いているといえる。
それならば、そのバイアスを手法として積極的に取り入れようとするのがこの本の手法。
帯にあるように超実践的な内容だと思う。もちろんこれだけでトレードをするわけではなく、テクニカルやファンダメンタルズと合わせる。精度を上げるのには非常に有効な手法。
どんなパターンがあるかの実例も多く紹介していて参考になる。良書だと思う。