微生物研究所から殺人ウィルスが持ち出された。犯人はそのウィルスを開発した頭脳明晰の研究者。あからさまに電話で右京に、挑発的に目的は「ゲーム」と言ってくる。身柄はすぐに拘束することができたが、犯人には本当の動機があり、右京を悩ませる。
亀山薫出演の最終回。今回の犯人はなかなか手強い。右京は鋭い推理力であっという間に犯人を捕まえるが、それでは終わらない。右京が二段三段と推理を積み重ね犯人の意図に迫るところが見どころ。鋭い推理力を堪能しながら、真の狙いは何かと考える楽しみを味わえる。謎解きエピソードとしては、実によくできた構成だ。
話のスケールという点でも、背後に権力の影をちらつかせて、厚みを出している。亀山最後の事件ということで、そのストーリーも加えられ、2時間でも長く感じない。
かなりよくできたエピソード。