相棒 season4 第8話「監禁」の感想。古沢良太脚本の傑作。

無断欠勤かと思われた亀山だが、実は見知らぬ女により廃屋に監禁されていた。女は秘宝が隠されている金庫を開けるために、和製シャーロックホームズの右京を拉致するつもりでいたが、誤って亀山を連れてきてしまった。右京は、わずかな手がかりから亀山を救出しようとする。

脚本のよさが光る。監禁場所以外は、いつもの人たちがいつもの場所にいるだけのお金のかからない映像。それでもこれだけ惹きつけるストーリーになっているのはさすがに古沢良太の腕だ。

ストーリーがしまっている。無駄を切り捨てているので流れもよい。説明なしで亀山が監禁されている場面で始まるのはうまい。つかみもバッチリだ。

それに犯人たちのキャラがたっている。金の亡者の女の性格と気弱そうに見える男のコンビは、ただの状況設定ではない。謎解きに重要な役割を果たす。

古沢良太の腕のよさを見せたエピソード。来年の大河ドラマ「どうする家康」がますます楽しみになる。