映画「黒い超特急」(1964)の感想。黒シリーズ最終作。

梶山季之原作の黒シリーズの第11作で最終作。増村保造監督、田宮二郎主演。山陽新幹線の用地買収にまつわる事件。

怪しげなブローカーの話から土地買収が始まり、大もうけの末に徐々に裏のからくりを知る田宮二郎。謎の女が登場し、どうも新幹線公団の幹部との関係が疑われる。一切のからくりを知って加東大介に脅しをかけるが、裏にはもっと大物がひかえていた。

脚本のテンポがいい。次々と切り替わる展開の早さと、どんどん吹き出る悪の構図。とにかく最後まで飽きさせない。ちょっといろいろ盛りすぎと感じないわけではないが、それが逆に劇画調の勢いにつながっている。欲深い田宮二郎と加東大介のやりともなかなかのもの。とくに加東大介のエネルギッシュな小悪党ぶりはさすがだ。

なかなかの出来栄え。こういった作品を楽しめる映画と言うのだろう。