NHKドラマ「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」第4話「不死の男」の感想。

公園で男の刺殺死体が見つかる。凶器には被害者のDNAと指紋しか付いていなかった。そばで見つかったUSBメモリにも手がかりはない。実は男にはもうひとつの顔があった。

今回もかなり複雑なプロット。捜査が始まった段階で、この結末はまず予想することができないだろう。深いところまでしっかりと骨組みが組まれていて、観ていると、扉が次々に開いていって、その度に新しい世界が広がるようで気が抜けない。最近のミステリーでは、DNA絡みの話はよくあるが、最後はこんなところまで行くのかと驚いた。

中身の濃いストーリーだけあって、タイムリミットに追われているように捜査はとんとん拍子に進んでいく。アストリッドの捜査はキレキレだし、ノラとニコラのバックアップは完璧だ。

ラファエルとニコラのラブコメ話は、この展開の中ではちょっとした箸休めくらいにしかなっていないね。

毎回映画にしてもおつりがくるくらいのエピソードが続いていて、見る側から言えばこたえられないくらいにうれしい。