ドラマ「本陣殺人事件」(1992)の感想。片岡鶴太郎主演。

スカパーで視聴。フジテレビ製作の金田一耕助シリーズの第3弾。片岡鶴太郎主演。

結婚式出席のため岡山の旧家を訪れた金田一耕助。婚礼の夜、新郎新婦が血まみれで死んでいるのが発見される。雪に覆われた庭には、犯人が逃げた足跡はなく、不可思議な日本刀が地面に突き刺さっていた。金田一が事件の捜査を始めると、三本指の男が訪ねてきていたことがわかる。更に、一族には複雑な事情があることが明らかになる。

金田一耕助は、片岡鶴太郎のイメージどおりの演技だ。ひょうひょうとしていてアクがないせいで、インパクトは薄い。出番が多いので、事件のナビゲーター的な役どころになっている。

横溝正史作品独特のおどろおどろしさは控えめ。ドラマ的なつくりのところもあるが、映画のような重厚な場面も多い。とくに佐久間良子が出てくると、画面がキリッと締まるのはさすがだ。

テレビドラマとしては、かなり力が入った作品になっている。