断捨離本。無駄な物を捨てて楽になろうという内容。
毎日の生活で、これは無駄だなと思うことは、仕事や家庭、つきあいなどで多い。著者はそういったものをはっきりと要らないと言ってくれる。物はもちろんのこと、人づきあいもバッサリと切る。会議、前例、年賀状、飲み会やつまらない電話、SNSなどを。
そうは言っても、つきあいや新しいものをすべて拒否しているわけではない。新しいものを使わなければトレンドが見えないとも言い、新しいスマホをどんどん使う。結婚式には出ないが葬式にはでるとも言い、古いつきあいをすべて捨て去るわけではない。
面白いのは、テレビの推奨番組を挙げて、情報収集の手段としてのテレビの価値を認めていること。要は選べということになるのだろう。
著者の他の本と重なる部分もあるが、痛快な語り口は健在で気楽に読むことができる。身のまわりのものを見直すという意味で、契機になる本だと思う。