映画「トップガン」(1986)の感想。トム・クルーズの出世作。

1986年製作のハリウッドアクション映画。トム・クルーズの出世作。

トップガンと呼ばれる米海軍のエリートパイロット養成訓練所に、マーベリックをはじめとする選りすぐりのパイロットたちが集められる。実戦さながらの厳しい訓練に明け暮れる彼らは、互いをライバルとして腕を磨いていく。

トム・クルーズを通じて、若者のかっこよさを体現したような作品。全編にわたって、トム・クルーズがほぼ画面を独占する。彼のプロモーション作品と言えなくもないが、それを感じさせない迫力がある。

若者の挫折と成長の物語であるが、トム・クルーズの良さが際だっていて、ただの青春映画で終わっていない。彼の特徴を一言で言うと、抑制された演技。こういった役どころを若手俳優が演じると、無鉄砲さばかりが目立ってしまうが、トム・クルーズの場合、鼻につく青さが前面に出てこない。弾丸のようなエネルギーあふれる若さが、画面いっぱいに展開する。

これは選ばれた人にしかないスター性というものだろう。

近々続編が公開される。老境に入りつつあるトム・クルーズの演技に注目。