映画「新幹線大爆破」(1975)の感想。昭和のパニック映画の秀作。

高倉健主演の昭和のパニック映画。豪華キャストで力の入った作品。

高倉健演じる犯人が、走行速度を落とすと爆発する爆弾を新幹線に仕掛ける。博多駅到着までに身代金を支払わないと大惨事になるという緊迫感の中、犯人たちと警察、国鉄の息詰まるやりとりが展開される。

こういうパニック映画では、途中で一息入ったり、話が転換することがあるが、この作品では、途切れることのない緊張感が最後まで続く。犯人たちの犯行、警察の捜査、身代金の受け渡し、新幹線車内、国鉄司令室が並行して描かれ、場面が次々に切り替わる。テンポがよいのでどんどん引き込まれていく。脚本も荒唐無稽なところはなく、しっかりとした構成になっていて、リアル感をより高めている。

昭和の勢いのある娯楽映画。面白いパニック映画を見たいならおすすめ。