映画「借王」(1997)の感想。哀川翔、志賀勝、夏樹陽子の詐欺トリオ。

哀川翔、志賀勝、夏樹陽子のトリオが荒唐無稽の詐欺をはたらき、大金を手に入れるストーリー。シリーズで9作つくられたが、その第1作。

後のコンフィデンスマンJPのようにトリオによるコミカルな詐欺映画だが、哀川翔が銀行員、志賀勝刑事、夏樹陽子がクラブのママで、三人とも金に困っているという切羽つまった設定。頭脳派の銀行マン、その筋の人と間違われそうな刑事、お色気担当のママという役回りもぴったり決まっている。

バブル経済崩壊時代を背景にして、欲にまみれる業界の人たちを騙しまくるのは痛快で、爽快感を味わえるコンゲームだ。金の亡者たちが闊歩する時代を反映していて、やはりバブルの名残りを感じる。

古さは感じるが、シリーズ化されただけあって楽しめる映画だ。