映画「プレシディオの男たち」(1988)の感想。ショーン・コネリー主演。

ショーン・コネリー、メグ・ライアン出演のサスペンス映画。

サンフランシスコのプレシディオ軍事基地で起きた殺人事件をめぐり、基地の憲兵隊長と元憲兵の刑事が捜査にあたる。ふたりは元の上司と部下の関係であり、捜査中に部下は上司の娘と恋仲になる。疑わしい軍関係者を調べると、不審な行動をとっていることがわかってくる。

軍内部の不正行為が事件の核となり、主人公二人の人間関係、娘が入っての恋愛模様と、ストーリーがからみ合っている。しかし、どれも突っ込みが足りないような印象は拭えない。凝った構成がかえってご都合主義のように見えてしまい、裏目になってしまっている。

相変わらずショーン・コネリーの渋い演技がいいし、マーク・ハーモンも負けずによい味を出している。

娯楽映画としてはポイントを抑えているが、もう少し深みが欲しい作品。